ESSAY

伊勢神宮で二度見された男たち

 今年の初詣は家から徒歩2分の神社で済ました。1歳の息子と手をつないでのんびり歩いて行ったので、5分くらいかかったのだけれど。  実家は初詣をしない主義だった。主義とか高尚なものではない。ただ単に親が出不精なだけだった。「わざわざ人込みに行くのは嫌だ」と...

西暦に強くなると色々な面で役立つと思う

 1516年。  この西暦を見たら、たいていのコアなビール好きは「ビール純粋令」が制定された年だと思うだろう。「ビール純粋令」とは、「ビールの醸造には大麦、水、ホップのみ用いることができる」というバイエルンの法律。いかにも厳格なドイツ人らしい規則である。...

三十路でファーストフード夜勤だった頃

 アルファベット2文字&女優だと直接的過ぎるからか、セクシー女優と呼ばれることもある女性たち。東京にいた頃、一緒に飲む機会があって色々話を聞いたことがある。妙に印象に残っているのが鏡の話。  その女優が仕事を始めた頃。それなりに覚悟して業界に入ったが、や...

退屈なビアガーデン

 トルストイの長編小説『アンナ・カレーニナ』の冒頭に、  「幸福な家庭はみな同じように似ているが、不幸な家庭は不幸なさまもそれぞれ違うものだ」  という有名な一節がある。僕はこの言葉を折に触れて思い出す。幸福な形の...

新幹線で隣に座った女性二人組

 台風といえば、9月のイメージがある。夏休みが終わり、新学期が始まってすぐに強烈な台風が上陸するイメージが強い。今年は7月8月と既に台風直撃が続いている。台風のときによくニュースで目にするのが、あの新幹線を開放するお馴染みの光景。僕は一度だけあの新幹線ホテルを...

中2の僕は冷たいビールの缶を頬にあてたままで眠りたかった

 氷室京介がライブ活動を休止すると宣言し、悲しみが波を打ち続けている。僕の人生初のライブは氷室京介だった。今からちょうど20年前の1994年。東京ドームで行われたライブだった。  今思うと少し大胆なことをした。なんせ当時、中学2年生である。同級生の友人を...