ESSAY

有楽町線の片思いとラクリマクリスティ

 「最近、クラフトビールにハマリマクリスティなんだよね」  といった死語的な言い回しを今でも使う人間がいたら、間違いなく90年代のビジュアル系バンドブームを通った世代である。僕もそうであり、今僕はそのビジュアル系バンド、ラクリマクリスティに再びハマリマク...

ちっちゃいグラスでビールを飲むといいこと尽くめ

 常識を疑ってみると意外な突破口が開けることがある。  ビールの世界にも様々な常識がある。例えば、「ビールは缶や瓶のまま飲まず、グラスに入れるべし」「アルコール度数の低い順から飲むべし」「料理と合わせてこそビールは楽しい」…etc。でも、僕は直接缶や瓶か...

「美味しゅうございました」アレルギー

 耳にすると体がゾワッとなる言葉がある。  以前、いかにもトレンドとは無縁のおじ様に「そりゃあ、びっくりぽんだ」と言われたときや、「じゃあ、いつに…」という会話になったら必ず間髪入れずに「今でしょ!」と半笑いながら言い続けた人がいてゾワッとなった。もちろ...

幸せの沸点が異常に低いお気楽な奴

 ハーフバースデーという文化はいつ始まったのだろう。少なくとも僕が小さな頃は存在しなかった。と言っても自分が生後半年の頃のことは覚えていない。つまり、自分が小学生の頃とかに周囲で子どもが生まれても、ハーフバースデーなんてやっていなかったはずということ。 ...

ビールはレビューを書くときじゃなくて飲むときが一番楽しい

 日常を記録するSNSがいつの間にやらFacebookからinstagramに変わった。  たぶんFacebookがなんとなく公的な雰囲気をまとってきたから、カジュアルな(もっと言うと、どうでもいいような)写真が以前より浮くようになったからだと思う。それ...

鳥取に移住した理由

 今年の7月で移住して3年が経ったけど、いまだによく「なんで鳥取に移住したの?」と聞かれるので、ここでまとめておこうと思う。  話は妻と付き合い始めた時点にさかのぼる。2007年のことだからもう9年前のこと。僕は27歳、彼女(現妻)は26歳だった。彼女は...

もしかしたら僕は“ビジネスビーラー”なのかもしれない

 ビール教室を開く機会が増えてきた。  「自分が講師でいいのかな?」なんて思いながら、依頼されればついついやってしまう。人見知りなくせに人前を苦にしないタイプなので、「ビールのことを延々語って、厳選した銘柄をテイスティングして、さらにお金までもらっちゃっ...

推しメンのために禁酒

 これまで人生を通して、「織姫と彦星が出会う日なんだろうけど、毎年いまいち天気がよくないよね」くらいの認識しかなかった七夕という日。今年からは次男の誕生日という特別な日になった。  予定日は7月15日だった。  6月の最終日である30日、夫婦間で重...