ESSAY

ビルにルビ

 いわゆる“ギャルの聖地”と呼ばれ、もはや渋谷のランドマークとも言える某ファッションビルがある。略称を伏字にすると「○キュー」になるだろうか(○はあくまで○であり、「マル」と発音するかどうかについては触れない)。  広告制作会社でコピーライターをやってい...

世界一美味しかったビール

 ここ数日、最大級にお腹を壊していた。2、30分に1回はトイレに行くことを余儀なくされ、出るものも水であることを余儀なくされていた。  一体何が原因なのだろう?と振り返ってみると、3日前の昼に食べた焼肉ランチが最も怪しい。自分ではしっかり焼いたつもりだっ...

衝撃のゴキブリエピソード4選

 春から初夏に季節が移り変わった。奴の季節がじわじわ近付いている。  先日、インターネットでニュースをチェックしていたら、驚くべき記事を見つけてしまった。夏になると颯爽と現れる、俊足で黒がとてもよく似合い、イニシャル的にはGで始まる例の奴(以下、俊足)の...

僕が禁煙できた理由

 始めた日付をしっかり記憶していると、禁煙は失敗しやすい。  という説をどこかで聞いたことがある。その日付へのこだわりは、そのままタバコへの執着であるため止められない、という理屈だったと思う。確か。それと「○日間禁煙に成功してる!」とすぐに計算できるのも...

息子とキャッチボールがどうしてもしたい

 昨年、第一子の息子が生まれた。日々、成長する様子を眺めるにつれ、様々な夢が頭をもたげてくる。将来、息子と一緒に色々なことがしたい。  まずキャッチボールである。前方にボールを投げ、相手がつかみ、ボールを投げ返してくる。また、投げる。延々その繰り返し。た...

お世話になったベビーシッターと30年振りに再会した話

 そもそも、なぜビールが好きになったのか?  この問いに答えることは容易である。父が好きだったからである。僕が5歳になる年、父は生涯を閉じた。ニューヨークとバドワイザーを愛していた父は、部屋のゴミ箱などに「Budweiser」のロゴが入ったステッカーを貼...

嫌いな味覚を克服できてしまう不思議な現象

 味覚は年齢とともに変化する。  このよく耳にするフレーズは、半分正しいけれど、半分正しくないと思う。  例えば僕の場合、確かに小さな頃に食べられなかったピーマンや生魚は食べられるようになった(正確に言うと、ピーマンは「好き」に近く、生魚は「食べら...

いつかなくなるかもしれない仕事に明け暮れていた

 写植オペレーターや電話交換手のように、時代とともに消えてゆく仕事がある。あの仕事もそんな運命にあるのだろうか。それとも、数十年後も今と同じように存在しているのだろうか。シュー、ガチャ、シューという音とともに。  昨年から今年にかけ、縁あって地ビール会社...

酔いを劇的に覚ます唯一の方法を知ってしまった話

 お酒を飲んで気分が悪くなったとき、人は何をしてその状態から脱するのだろうか。夜風に当たる、水を飲む、温かいものを飲む、横になる、顔を冷やす、シャワーを浴びる、あたりだろうか。ただ、そのいずれにしても即効性はない。快方に向かうことはあっても、すぐに元の状態に戻...