コーヒー×ヴァイツェン!大山Gビールの新挑戦「コーヒー・デ・ヴァイス」はこうしてできた


コーヒービール。
と聞いたら多くの人は黒いビールを想像する。
大山Gビールが地元の焙煎工房トリヱコーヒーとコラボした、コーヒー豆を副原料に使ったビールはその名も「コーヒー・デ・ヴァイス」。そう、フラッグシップのヴァイツェンがベース。淡色なのだ。
見た目はヴァイツェンなのに、香ばしいコーヒーの薫り。
そんな他にはない1本ができあがるまでのプロセスについて、大山Gビールの岩田秀樹工場長に聞いた。

お互いが成長するためのコラボレーション

大山ブルワリーFacebookから。右がトリヱコーヒーの梅林真さん、左が大山Gビールの岩田工場長

そもそもこのビール、一体どんなきっかけで生まれたのだろうか?まずはそこから聞いてみた。
「醸造所のすぐ近くにある大山ガーデンプレイスっていう道の駅のような施設に毎週末、コーヒーを出張で販売しに来ている人がいて美味しいと評判になってました。そこから自分でも飲んでみて、“何か一緒にできたらいいね”と。まずはお互いを知るところから始めようと、去年の9月くらいに僕がトリヱコーヒーにお邪魔して、じっくり見学させてもらいました」

その後は、逆にトリヱコーヒーの梅林さんが大山Gビールを訪問。製造工程を見学した後、併設レストランでビールを飲みながら色々と話し合ったそう。今回のコラボで特に気を付けていたのが、「互いが勉強し合って成長する」「美味しくなければ意味がない」の2点。その心について岩田工場長はこう話す。

「いいものができなかったら出すのは止めようと最初に話してましたね。あとは決め打ちでこの豆を使おうとか、このビールをベースにしようとかを一切決めず、ゼロからやってみて勉強してお互いの幅が広がるような、そんなコラボを目指しました」

コーヒー豆の副原料としての難しさに直面

ベースとなるビールは、フラッグシップのヴァイツェンとなった。しかし、それはあくまでも“本当に美味しい組み合わせは?”を追求した結果だった。

「完成品のビールの中にコーヒー豆を入れて、どのスタイルでやるかを見極めました。テイスティングの結果、ペールエール、ピルスナー、ヴァイツェンが残り、最後はピルスナーとヴァイツェンの一騎打ちに。ただ、最終的には満場一致でヴァイツェンに決まりましたね」

ベースとなるビールが決まっても副原料としてのコーヒー豆は、非常に難しい素材だった。豆の種類、焙煎の強弱、挽くのか丸のままか。そこには無限とも思える選択肢があったからだ。

「かなりタフなテイスティングを繰り返しました。試行錯誤してわかったのが、豆は挽かないで丸のままの方が味わいがクリーンだということ。焙煎に関しては、浅煎りがいいという意見を耳にしていたのですが、実際にやると中煎りが僕らの最適な形だったということ。豆の種類はブラジル5、コスタリカ3、エチオピア2のバランスなのですが、この比率は僕と梅林さんの感覚が完全に一致したところでした」

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ヴァイツェンとコーヒーが融合し新しい調和を創出

職人肌で感情表現控えめな梅林さんだったが、コラボが進んで最終的な形のものを口にしたときは思わず笑みがこぼれた。

「去年の9月から冬を超えてプロジェクトが進むにつれて反応がよくなってきて、最後“これで行くよ”というものを飲んだときはすごく嬉しそうな顔をしていたのが印象的です。僕と違って(笑)あまり喋る方ではないですが、話すと本当にコーヒーのことを知っているし、勉強されているのがわかります。今回のコラボで全く知らなかったコーヒーの世界のことを知れて、彼には感謝しています」

というわけで、入手した「コーヒー・デ・ヴァイス」がこちら。

開栓から数秒でもうコーヒー香が漂う。が、ヴァイツェンのフルーティーな香りも背後にしっかり感じられる。見た目の淡色のイメージを裏切る香ばしい薫りが面白い。

一口飲むと、コーヒーのほんのり苦いキャラクターをすぐに見つけられる。そこからヴァイツェンの甘みと酸味が立ち現われ、後味にコーヒーの甘さが浮上、鼻から抜けるアロマはバナナ香…とめくるめく変化が感じられる。コーヒーとヴァイツェンは本当に1:1の関係性をキープ。互いの主張はしっかりありながらも、譲り合って一つの世界観を作っている印象を受けた。

岩田工場長が「ビール好きにもコーヒー好きにも勧められる!」と太鼓判を押す「コーヒー・デ・ヴァイス」。全く新しい味わいをぜひ体験していただきたい。

<お求めは…>
・大山Gビール直営レストラン「ビアホフ ガンバリウス」
・久米桜酒造 大山醸造所 直売店
・公式オンラインショップhttp://gbeer.ocnk.net/
・その他、地元百貨店、酒販店、小売店でも随時販売予定