自宅にビールサーバーを置いて半年が経ったので色々まとめてみる


日常的に樽を買っているわけではなく、お客さんが来たときだけなので回数としては20回くらいだろうか。ある程度、メリット&デメリットやコスト感が掴めてきたのでまとめてみたい。
「自宅にビールサーバーを置きたい!」という方の参考になれば幸いである。

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サーバー導入のメリット&デメリット

メリットは明確。家で生ビールが飲める。これに尽きる(もう一つ大きな隠れメリットがあるがそれは最後に触れる)。

僕が住んでいる鳥取県の大山町はビアバーはおろか、バーもないし、生が飲める飲食店も近場には数えるほどしかない。しかも車社会。ビール好きは100%生ビール欠乏症に陥る。これが解消できたのは本当に大きい。自宅サーバーの導入は、ノーベルビール賞級にビアラバーの健康改善に寄与してくれると断言できる。それと、人を誘いやすいのも見逃せない点だと思う。ただ「一緒に飲もうよ」と誘うより「お疲れ様会しよう」とか「忘年会しよう」といった何かしらの理由があった方が人を誘いやすいのと同じように、「うちで生ビール会しよう」はいい誘いフレーズになっている。あと、缶や瓶のゴミが出ないのも嬉しい

じゃあ、デメリットはあるか?と振り返ってみると、実はそんなにない。初期投資もそれほどかからない。僕の場合、サーバー本体は送料込み1万ちょいで某オークションにて中古の瞬冷サーバーを落札、ドラフトタワー(独立した注ぎ口)は2万ちょいでこちらも落札。アタッチメント(サーバー本体とドラフトタワーを繋ぐのに必要な部品)は数千円したが、炭酸ガスのボンベと減圧弁およびスパナ、ヘッド、洗浄樽、ホースといった周辺装備は譲ってもらった。つまり、ざっくりトータル4万円で一式揃った。うちのようなドラフトタワーなしで、サーバーから直でいいという人なら2~3万円位で導入できてしまう

諸々のコストの実際のところ

炭酸ガスはこれまでに3本空になった。これは意外と早い印象だ(2020年追記/洗浄樽が古かったため洗浄時にガスが漏れていたことが後で発覚。20回の使用くらいなら1本で賄える)。炭酸ガスは一般的な5キロのものを使用しているのだけど1本約7500円。空のボンベがあると5千円引いてくれるので中身は2500円といったところ。あとは樽自体だがこれはピンキリ。大きさも5リットルから20リットルまである。「麦とホップ」のような新ジャンルは10リットルで4千円弱、「ハートランド」や「一番搾り」といったキリンのビールは7リットルで同じく4千円程度。少し贅沢して「プレミアムモルツ」だと10リットルで6千円といったところ。

…とコストを書いてきたが、結論としては缶とそれほど変わらないのだ。じゃあ、純粋なデメリットは?と言えば、サーバー洗浄の手間くらいのものだろう。

面倒なサーバー洗浄と救世主

これに関しては最近、いい出会いがあった。以前、ちょっぴり贅沢な「一番搾りプレミアム」の樽を買ったことがあった。サーバーもグラスも洗浄したつもりだったが、いざ注いでみると泡がやたらと大きく、すぐに消えてしまう。雑味もはっきりと感じられた。友人達は楽しそうに飲んでいたが、僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

以来、水通し洗浄やスポンジ洗浄に加えて、アルカリ洗浄や酢酸洗浄もしてみようとネットを調べまくったけどなかなか情報がない。よく考えてみると、小さい子がいるので劇薬に近いものは家に置きたくない。さらに、もし使ったら成分が流れきるまで何度も水通し洗浄しなければならないけど、そのときに使う炭酸ガスももったいない。うーむ…と悩んでいたときに見つけたのが、酵素でサーバー内の汚れを水と炭酸ガスに分解するという洗浄剤だった。

試しに買ってみたのだがこれが大正解だった。使用前日、サーバーの経由管を満たす程度の水(400ml程度)を入れた洗浄樽にキャップ1杯の洗浄剤を入れてコックを引き、少し水が出たらコックを戻す。翌日、コックを引くと泡だらけの水が出てくる。あとは普通に1~2回仕上げの水通し洗浄をすれば、クリーミーな泡で雑味のない味わいのビールが楽しめる。

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ビールサーバーの隠れメリット~おしまいに~

とは言っても、「ビールサーバーを自宅に置くなんて贅沢だ!」と言う人もいるが、全くそんなことはない。というのは、家にビールサーバーがあると夜の外食の機会が減るのだ。特に「家にビールサーバーを置きたい!」と願うくらい生ビールが好きな人は間違いなく減って外食費が浮くはず。

自分も外のお店には「料理ではなく生ビールを求めて」行っていたという事実に気付かされた(だから外食費が激減した)。よくよく考えてみると、この「外食費を抑えることができる」は自宅にビールサーバーを導入する一番のメリットと言えてしまうかもしれない。配偶者の「家にビールサーバーなんて置いたら高いに決まってる!」という意見には、この事実をもって反論&説得したいところである。


自宅ビールサーバー生活を思案中の方はぜひこちらも参照を。
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