経験者が伝える!家にビールサーバーを設置する際の注意点


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自宅にビールサーバーを置きたい!

…そんな思いを持つ人は案外多いが、
実際に行動に移す人は少ない。
私も自宅にビールサーバーがあるが、
数少ない全国のビールサーバーが
あるお宅にお邪魔した経験を持つ。
所有者から「もっとこうしておけば…」
という話も耳にした。
ここでは、自宅ビールサーバー生活を始める前に
知っておきたい注意点を経験者の視点からお伝えする。


瞬冷、氷冷、樽冷。サーバーの種類の選択を誤らない。

一口に「ビールサーバー」と言っても実は種類がいくつかあり、
細かく枝分かれするが、瞬冷、氷冷、樽冷の3種に大別できる。

瞬冷は最も一般的な居酒屋などにあるサーバー。一番の特徴は電気が必要なことだ。
電気が必要かつ大きくて動かせない、抽出できるようになる(中の水が凍る)まで半日程度時間がかかる というデメリットはあるが、
樽が常温でOKなところ、家がお店みたいな雰囲気になるという2大メリットもある。

瞬冷は一目でビールサーバーだ!とわかる佇まい。

氷冷サーバーは氷を使って冷やすので電気は不要。だが、当然氷代がかかる。自宅の製氷機を頼ることもできなくはないが、その準備は結構面倒なようだ。
瞬冷サーバーと違って小さいし電源不要なので持ち運びできるのはかなりの強み。氷があればすぐに抽出でき、こちらも樽は常温でOKだ。

電源不要なのでカウンターに埋め込むことも可能。

最後に、樽冷は冷蔵庫付サーバーと考えるとわかりやすい。内部で冷やした樽から質をキープした状態のビールを注げる。こちらは自宅で無濾過のクラフトビールを飲みたい!という人にはおすすめできるが、「大手のビールでいいよ」という人にはあまり向かない。電気代がかさむし、追加の樽を冷やす場所も必要になるからだ。

こだわり派にはおすすめの樽冷(空冷)サーバー。

この3つのサーバーの選択を誤らないことがまず大事。例えば、「持ち運びしたい!」という人は氷冷一択だし、「クラフトビールしか飲まない!」という人は樽冷、「居酒屋の生を家で飲みたい!」という雰囲気派は瞬冷一択だ。

設置する位置と確保すべきスペースに気を付ける。

せっかく適切なサーバーを選んでも設置場所をしくじると不満が募ることになる。

設置場所でまず気を付けたいのが、水回りの近くに置くということ。キッチン周辺に置く人が実際は多いと思うが、自分の部屋やロフトといった個室空間にビールサーバーを置く人もいる。そうすると、洗浄のときに移動が発生して面倒なのだ。また、慣れないうちは液漏れやら抽出の失敗などで床や壁を拭くことも多いし、受け皿に溜まったビールやグラスの中身を空けたいときなどに流しが近くにないと地味にストレスである。

また一軒家で庭がある場合、せっかくなら屋内で飲むときと庭で飲むときの両方使えた方がいいので、両にらみしたうえで設置することをおすすめしたい。リビングでは使えるけど庭は遠くて面倒なので、庭用に氷冷サーバーを買ったという人もいたので一台で済ませたい人は事前に計画した方がいい。

カウンターの庭寄りに配置することで屋内外で使用可。

場所が決まったら何はともあれ、スペースの確保だ。
例えば、瞬冷サーバー置く場合、サーバー本体と炭酸ガスのボンベ、樽の3つが収まるスペースが必要だ。サーバーから直に抽出する場合はあまり気にならないかもしれないが、ドラフトタワー(スタンドコック)を経由する場合、本体と炭酸ガスのボンベ、樽がきっちり入るスペースをしっかり確保しないと収まりが悪くてこれも不満につながる。


こちらのお宅は瞬冷のドラフトタワー経由型。スペースの関係で樽が入らず、扉を閉められないのが不満と言っていた。

ちなみに我が家の場合、キッチンカウンターに合わせて、ドラフトタワーの下に幅90cm×奥行45cm×高さ105 cmの空間を確保している。これでも15リットル樽だときっちり前扉が閉まらないので「なんだかな」といつも思う。

5、7、10リットルの樽ならきっちり収まる設計。
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その他諸々の注意点と大事な配偶者の理解。

サーバーの種類と設置場所、設置方法が決まったら、あとはもうビールサーバーや関連アイテムを入手するだけ…だが、もう少し注意点があるので補足したい。

瞬冷サーバーと樽冷サーバーに関しては電源が必要なので、電源が取れるかどうかしっかりチェックしたい。置きたい場所が電源から離れていたら延長コードで繋ぐより、再考した方がいいかもしれない。また、家を新築する場合は建築士に「この場所にビールサーバーを置きたい」と絶対に伝えるべき。電源の確保はもちろん、カウンターの防水加工や穴開け、扉の設置などプロならではの提案を受けられるかもしれない。

事前に業者に伝えることで適切な場所に電源確保。

あとは排熱の問題もある。瞬冷サーバーの場合はスイッチオンから数時間、音とともに熱が放出される。熱が籠らないよう注意しなければならない。我が家の場合は排熱のことを全く考えていなかったので、熱が出ている間は扉を全開するようにしている。
それと水受けも結構大事。サーバー付属の水受けを使う場合もあるだろうけど、ドラフトタワー型の場合は流しに流れるようにしたり、トレイを用意したりなど水受けのことをしっかり考えておく必要がある。水受けの類を一切置かずに毎回布巾で拭くという家庭もあったが、サーバーの扱いに慣れてない人が水浸しにしてしまうこともあると言っていた。

コックの扱いに慣れてない人や酔った人が出しっぱなしにすることがたまにある。

最初のうちは近所の酒屋さんや飲食店経験者の知人などサーバーに慣れている人を探すのをおすすめする。SNSなどで募ったら案外近くにそういう人はいると思う。
人で言えば、一番身近な配偶者の理解を得ておくことは実は最も大事なことかもしれない。ビールに興味がない人は「邪魔じゃない?」「部屋の見た目が悪くならない?」「お金かからない?」「飲み過ぎない?」と不安の目をこちらに向けている。導入前に一つずつ不安要素を潰しておくことを強くおすすめする。
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