ビール17本を3人で空ける大試飲会をやったのでレポート


先日、仕事をしているとインターホンが鳴り、玄関に2箱のダンボールを抱えた配送員さんが佇んでいた。「あれ?何か注文したっけ?」と伝票を見ると高校時代の友人の名が。中身は岩手県のべアレン醸造所のビールだった。その数なんと20本。

日曜午後、自宅でビールのテイスティング会を開催。

親御さんが岩手出身のその友人も大のビール好きで、「今度べアレンのビール送るよ」と言われていたような気はするがすっかり忘れていた。

さあ、この20本をどうするか?

せっかくなので自分一人ではなく、ビール好きの人たちとシェアしたいと思い、飲み手を募った。日曜昼、自宅に集まったのは近所のビール好き2名。僕を入れて3人でシェアすることに(4人がベストかなと思っていたが1人は都合が合わず)。ちなみに、複数本あったクラシック、シュバルツ、アルトはこの日の前に僕が1本ずつ飲んでいたので、3人で17本を飲む計算だ。

つまみのスモークナッツとスモークチーズはこちらで用意。ゲストの2人が持参してくれたお土産のつまみもいただきながら、テイスティング会は幕を開けた。




始まりから完飲まで4時間あまりの至福タイム。

ビールは1本330ml。つまり、3人で割ると1人110mlという量。テイスティング用のミニグラスを用意していたのだけど、びっくりすることに1本からちょうど3杯を満たすことができた。

この日の流れは、
クラシック→アルト→シュバルツ→冬のヴァイツェン→ウルズス→アップルラガー→パンプキンウィート→イングリッシュサイダー→チョコレートスタウト→ミルクチョコレートスタウト→チョコレートスタウトヴィンテージ2018

飲み終わったら感想を言い合いつつ、用意したレジュメをもとに簡単にビールの特徴を説明した。が、会話内容はビールだけに偏らず、あちこちへ飛んだ。それがいい。僕のビール論ははっきりしていて、「ビールは人生を彩る名脇役」というもの。あくまで人生が大事であり、ビールは主役になってはならないと強く思っている。もちろん、聞かれたら知りうる限りで知識は伝えるけど、聞かれていないのにビールのうんちくを語ることはしていない(はず)。ま、そこまで知識がないというのもある(もっと学べ)。

1本を空ける時間は早いと5分程度、ハイアルコール系だと(今回、10%のものもあった)20分くらいかかったような気がする(だんだん記憶が曖昧に)。僕は1杯ごとにグラスをゆすいだが、ゲストの2人は面倒だからとそのまま飲み続けていた。

全11種を飲み終えた後は、複数本あったクラシック、アルト、シュバルツなどをリピート。穏やかな午後の陽光が差し込んでいた部屋もすっかり暗くなり、スタートから4時間あまり、全17本を完飲したのだった。

大テイスティング会を終えて夢が生まれた。

会を終え、軽く夕飯を食べていたらしいが正直記憶は薄い。気が付いたらソファの上で眠り込んでいた。

結論から言うと、3人でシェアするには17本は多かった。飲めるけど限界に近い(おそらくゲストの2人もかなり酔ったはず)。10~12本くらいがいい感じなのではないか。もちろん、アルコール度数にもよるのだけど。

でも、これだけは言える。「本当に」を10回重ねてもいいくらい、楽しく、最高の時間だった。そりゃ、そうだ。ビール好きが集まり、美味しいビールとつまみをちょっとずつ味わいながら、自由気ままにお喋りしているのだから。まさに至福の時間だった。

そして、改めて町内でこういうテイスティング会をやりたいと思うようになった。

できれば月1くらいのペースで、車の問題もあるので宿泊できる会場がいい。料理を用意するのは大変なのでつまみは持ち込みがいいかもしれない(一人一品制?)。ビールは毎回僕が12本程度セレクトする。今回のように1つのブルワリーのビールをずらっと揃えるのもいいし、「ドイツビールを楽しもう」とか「中国地方のビールを知ろう」「暖炉の前で飲みたいビール」とかテーマは無限だ。そうそう、開催する季節に合わせたビールは入れたい。

…夢が広がる。まずは会の名前を考えなければ!